ポピープロモーション
ある朝、パリの街が目覚めると、突然、セーヌ川を挟んだ街のいたるところに、真っ赤なポピーの花が咲き誇っている。その数20万本。道を行く人は、顔をほころばせながら、メッセージを読んだり、ポピーを摘んで、思い思いにカバンにさしたり、犬の首輪に飾ったり、乳母車の赤ちゃんに抱えさせたりしながら持ち帰ってゆく…。
これは、2001年にパリではじまったKENZOの代表的な香水FLOWERBYKENZO(フラワー バイ ケンゾー)のプロモーション風景です。
FLOWERBYKENZOのモチーフとなった、ポピーの花。
それは、都会のアスファルトの中にも咲き、タンポポのように旅をする花です。
その咲く先々で、人々の心にやさしい詩を運んでいく花の物語は、実は、KENZOがFLOWERBYKENZOを世に送り出したときに、プロダクトの裏にひそむストーリーとして、描いていたものでした。
そして、この、ポピープロモーションは、その物語を、現実の世界で表現したものなのです。
このときから、ポピーの花の旅は続いています。
ミラノ、ウィーン、ロンドン、ブエノス・アイレス…。
そして、今年の秋、5万本の真っ赤なポピーの花が、渋谷の街に咲くのです。
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